山葵とは??

ワサビ(山葵)は、アブラナ科ワサビ属の常緑多年草です。

北は北海道から、南は九州屋久島に至る各山間渓谷に自生しています。

独特の強い刺激性のある香味を持ち、日本原産の香辛料として世界的にも認知度が高い。

 

わさびの学名は、Wasabia Japonica Matsum.

もしくは、ワサビ属Wasabiaをユートレマ属Eutremaに含め、Eutrema japonicaと言います。。

WasabiaはWasabi(ワサビ)に由来し、Japonica は Japonicus = 日本の という意味で、

まさに日本原産であるということが学名に表れているのです。

 

和名は、『本草和名』(918年、深根輔仁により編集された薬草辞典)によると、

深山に生え、銭葵(ぜにあおい)の葉に似ていることから山葵(やまあおい)の名が生まれ

のちに和佐比の名前(漢名)がついたといいます。

 

また心臓形の葵の葉に似て、沢に生えていることで沢葵(さわあおい)と呼ばれ、これが短縮され「サワヒ」となり、転じて「ワサビ」になったとの説もありますが語源ははっきりしないようです。

しかし、別名および方言では山葵が生きていますし、漢方生薬名でも「山葵(さんき)」と呼ばれています。

現在では辞書でもわさびは山葵(わさび)となっています。

葉は、円形に近いハート型で、先端はやや尖り、濃い緑色で光沢があり掌状に脈が走っています。

 

葉縁には鋸歯があります。

 

葉柄は長さ30~50㎝、その基部は扁平に広がり

根茎をとりまいています。

 

根茎(芋)は、表面が葉痕(葉の脱落した跡)と根があり、全体にゴツゴツした感じです。

根茎は古い葉柄を落としながら上方に伸長肥大します。

長さは5㎝から長いものは30㎝、太さは2㎝~4㎝にもなります。

 

根は、根茎から多数発生します。

根には、大根、細根、根毛があります。

 

花は、白色の十字花で、花弁は4枚です。

ダイコンの花に似ています。

花期は3月から4月で、花は下の方から咲き始め、花茎の伸長とともに順次上方に開花します。

またワサビには寿命があり、約25~40ヶ月(約2年~3年)です。

本山葵の茎、花茎、腋芽
ワサビの葉は、長い葉柄を持ち、葉形は普通円形ですが、基部はハート型をしています。葉は濃い緑色で光沢があり、掌状に脈が走っています。
春、3~5月になると、30センチほどの花茎の先に、ダイコンの花に似た白い花を咲かせます。
品種としては、現在栽培している品種は主に青茎ですが一部赤茎もあります。
葉や茎を軽く湯通しし、醤油ベースのタレに漬けて密閉した容器にしばらく保管しておくとワサビの辛い風味を醤油漬けで味わうことができます。
酒粕と刻んだ地下茎・葉柄を混ぜて漬け込んだわさび漬けは、酒のつまみやご飯の友として親しまれています。
香り・辛味を閉じ込めた冷凍茎・花茎・腋芽を加工品の素材として、供給させて頂きます。