中国食品の今後

中国食品の今後!

今回の「毒入り餃子」事件を受けて中国側の検査強化、それによる影響が既に表面化した食品も出ています。

現在中国CIQは工場の再チェックを行う方針で、輸出許可証を持っている全ての工場に対し立ち入り検査を行うそうです。


チェック内容は以下の通りです。

1) 圃場契約書のチェック、圃場のチェック、圃場の農薬、肥料管理等の管理   資料のチェック。

2) 圃場で収穫した原料のチェック。

3) 工場設備、工場管理等のチェック。

4) 最終製品に対する農薬検査を含む検査の実施(当面毎ロット)。

中国の各地CIQの対応と許可証発行の情況某CIQは日本向け"フレッシュ牛蒡"の輸出許可企業を発表従来 "50社以上" の企業が輸出していたこの商品について、当面圃場管理等が確認出来た4社に再度許可証を発行すると発表。
その後、輸出価格は旧正月前の倍に。

日本のフレッシュ輸入商社は "談合" の可能性を示唆している。

現在、日本向け乾燥野菜の生産NO.1の某省の某地区では、同じような事が囁かれている。
現在この地区のCIQの傘下で輸出許可証を持っている企業数は、 "200社超" と言われています。

今月13日の会議後の各工場の反応は、

「今後 4月中旬を目処に圃場/工場に対する検査が実施されるだろう」

「"圃場管理等の記録の無い企業"・"偽装圃場契約書で許可申請した企業" は、その段階で取り消し。」

「圃場管理・圃場からの購入記録等に対してもチェックが入る」とのこと。

 

現地の噂では、

「当面5-10社程度にしか許可証が発行されないのではないか」

「許可品目もかなり制限され」

「危険度の高い商品に対しては許可証が先送りされる可能性がある」とのこと。

大手工場の董事長の話によると

「本当に今回の最調査が実施される事により、今まで圃場契約リスクを背負ってやってきた事が報われる時がやっと来る事になる」

「今後輸出価格も安定し工場にとっても良い事です」

「中国製品に対するイメージの向上にも繋がり、今後海外の輸入業者との関係も今まで以上に密接な関係になる」

「そうなることで、圃場契約段階での契約交渉が出来るようになり、農家・工場・輸入業者が一体になり、安全安心な商品作りをする事が出来る」

「更に、今までのように見込み生産を行い販売に不安を抱えている情況も無くなり、工場の負担もかなり軽減されるだろう」

「デフレからインフレになる事で価格は上昇するので工場にとっては望ましい事です」と話していた。

今後の商品価格について質問すると、

「輸出企業が限定される事により輸出価格は値上がりするでしょう」

「元高も直に価格に反映する事になり工場としては歓迎します」

「今後人件費の値上がり、電気、燃料の値上がり、今までは直に転化する事が 出来なかった事が比較的容易になる事も工場にとっては良い事です」と話す。

「自社がその中に入る事が出来るか少し不安はあります」と付け加えた。

今回の中国の輸出検査強化の影響は、流通量の減少により価格の上昇に繋がる事は間違い無さそうだ。